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「うむラボ」ササキジュンペイさんのデジタルアート

 “ 働きたくても働けない人に働ける環境を”。そんな想いで活動する、
京都市下京区の就労継続支援A 型事業所「ALBUM」。
EC ショップ運営を軸に、デザインや動画制作の仕事を手がけています。
2024 年6 月には新しく、「うむラボ」というアート事業もスタートしました。
今号の表紙アートは、「うむラボ」発起人のササキジュンペイさんの作品です。
美大卒業後、フリーランスで映像の仕事をしていたときに、
うつ病を発症したササキさんは、入院、デイケアを経て、
A 型事業所に通ったのち、「ALBUM」の職員として一般就労に復帰しました。
いろいろな場に身を置き、人と関わりながら「マクロな視点で見ると、
健常者・障がい者と分けられることもある。
でもミクロな視点でみると、生きづらい人はどちらにもいて、
それらはゆらぎあるものだと思います」と気づいたそう。
『cosmoss』は、俯瞰から見た針葉樹林や苔のアップなど、あえて遠近感を
バラバラに描くことで、そのゆらぎを表現しています。
アート事業「うむラボ」では、作品と一緒に作者の生い立ちや想いを紹介し、
「ALBUM」のメンバーだからこそできるアート事業として、
オリジナリティを出すことを目指しています。
これまで「ALBUM」内の仕事が合わなかったが「うむラボ」で居場所が
できたという人もいるそうです。アートの可能性を感じました。